ライブハウスは、音楽ファンにとって生のパフォーマンスを体験できる特別な場所。
しかし、ライブハウスのシステムに慣れていない方にとって、ドリンク代のシステムは少し混乱を招くかもしれません。
ここでは、ライブハウスにドリンク代が必要とされる理由、支払い方、相場、引き換えに最適なタイミングについて説明します。
なぜライブハウスではドリンク代が必要なの?
ライブハウスにドリンク代が必要な理由は、以下の5つが挙げられます。
1.ライブハウスは「飲食店」だから
実はライブハウスは「飲食店」として登録・営業しています。
大規模コンサートホールやドームは「興行場」の許可を取得しており、その許可を得るには、構造設備基準や衛生基準などをクリアしなければいけません。
ライブハウスの規模でその許可を取るのは非常にハードルが高いのです。
それよりも飲食店としての営業許可のほうが取りやすいため、飲食店として営業をしてドリンク代を得ています。
2.運営費用の補填
チケット代の大部分はアーティストやプロモーターに支払われ、ライブハウスの運営費にはあまり回らないことが多いです。
そのため、ドリンク代はライブハウスの運営費用(設備の維持・更新、スタッフの給料、電気代など)を賄う重要な財源となっています。
3.雰囲気作り
ドリンクを楽しむオーディエンスの様子は、ライブハウスの雰囲気作りにも一役買っています。
お客さんがドリンクを手に演奏を楽しんでいる様子は、ライブハウスの活気を作り出す要素の一つなのです。
4.アーティストへのサポート
ドリンク代は、アーティストへの直接的なサポートとなることもあります。
一部のライブハウスでは、ドリンク代の一部がアーティストに還元されることもあります。
5.客の滞在時間延長
ドリンクを楽しむことで、客がライブハウスに長く滞在し、より多くのアーティストを楽しむことが可能となります。
これはアーティストにとっても、ライブハウスにとってもメリットとなります。
ぜひ最初の一杯だけでなく、追加のドリンクも頼んでみてくださいね。
ライブハウスのドリンク代の支払い方
では次に、ライブハウスでドリンク代を支払い方と支払うタイミングを解説します!
支払うタイミングは入場時
通常、入場時にドリンク代として別途支払います。
ライブ会場周辺で整理番号順で整列し、開場を待っている際、スタッフさんが「チケットとドリンク代をお手元に用意しておいてください」と、案内してくれるはずです。
通常は現金で支払うことが多いですが、最近では交通系ICカードが利用できたり、事前にオンラインで支払いができる場合もあります。
ドリンクチケットを受取って飲み物と交換する
支払いを行うと、ドリンク引換券やチケットを受け取ります。
これを使って、バーカウンターでお好きなドリンクに交換してください。
ドリンクチケットの有効期限は、当日のみ。忘れずに引き換えるようにしましょう。
飲み物のほか、ライブハウスのオリジナルグッズに交換できる場合もあります。
「急いで飲まなくちゃいけないのがちょっと……」という方は、グッズに交換するのがおすすめです。そのライブの思い出にもなりますよ。
ドリンク代の相場
ドリンク代はライブハウスや場所によって異なりますが、一般的には500円から1,000円程度。
この価格で、ソフトドリンクやアルコールを1杯提供されます。
冒頭でご説明した意味合いも含まれているので、スーパーやコンビニで購入するより割高なのは仕方ないことなのです。
ライブハウスでドリンクチケットを引き換える最適なタイミング
これらの情報を頭に入れておくことで、ライブハウスでの初めてのドリンク購入がスムーズに行えます。
開場後すぐ
入場後すぐにドリンクを引き換えるのが最もスムーズです。
これにより、ライブが始まる前に席を探したり、友人と落ち着いて会話を楽しんだりする時間が持てるでしょう。
ただ、アルコールなどはカップで提供されるため、終演までカップを持ったままライブを楽しむことになります。スカダンやツーステなど体を動かして、ライブをアクティブに楽しみたい方は、カップや飲み物が邪魔になるので注意しましょう。
アクト間の休憩時
ライブの間のセットチェンジや休憩時にもドリンク引換えに適しています。
この時間には他の観客もドリンクを求めるため、少し混雑するので注意しましょう。
また、ライブハウスでは場所取り行為はマナー違反。ドリンク交換に行っている間に隙間を詰められて元の場所に戻れなくても、文句を言ってはいけません。
終演後
ライブの終演後も、ドリンク交換に最適のタイミングといえます。
先述のとおり、ドリンクチケットの有効期限は当日限りのため「このタイミングで交換しておかないと!」という方が殺到するので、交換までの待ち時間が発生しがちですので注意しましょう。
終演後、ドリンク片手に余韻に浸りつつ、仲間と今日の感想を語り合う時間がほしいところではあります。しかしそれは運営スタッフの撤収作業の邪魔になってしまうので、ドリンクを飲み終わったら、なるべく早く移動するように心がけましょう。
ライブハウスにドリンク代は必要不可欠。
覚えておいてほしいのは、ドリンク代はライブハウスの文化の一部であり、運営を支え、アーティストに敬意を表する方法の一つだということです。
ライブを楽しみながら、その文化を存分に味わってください!
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